◎メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は11万5000人以上と推定されている。
メキシコの捜査当局が100人以上の地方警察官を様々な容疑で逮捕した。当局が17日、明らかにした。
南部チアパス州では92人の警察官が、警察の防犯カメラを管理する事務所の指揮権を州当局に渡すのを妨害したなどとして逮捕された。
チアパス州検察は声明で、「汚職警察官たちは地元の麻薬カルテルとつながりのある犯罪グループに州や連邦警察の捜査情報を流していた」と非難した。
チアパス州警察の長官によると、逮捕された92人のうち何人かは、防犯カメラの管理事務所に入った州政府の職員に銃を突きつけ、追い出したという。
92人は職権乱用、傷害、暴動、扇動罪などに問われている。
地元メディアによると、チアパス州の複数の町で警察官の汚職に抗議するデモが行われ、数十台の防犯カメラが破壊されたという。
中部ベラクルス州では州検察当局が3件の失踪事件に関与したとして13人の警察官を逮捕。詳細は明らかになっていない。
中部メキシコ州では先月末、4つの町で大規模な家宅捜索が行われ、町長1人、警察署長3人、署長補佐2人、地方公務員1人が様々な罪で逮捕された。
メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は11万5000人以上と推定されている。