◎公取はウォルマート・メキシコが優越的地位を濫用してサプライヤーに商品の価格を抑えるよう圧力をかけたと指摘している。
米小売り大手ウォルマートは13日、メキシコ国内における反トラスト法違反の疑いで460万ドルの罰金を課されたと明らかにした。
ウォルマート・メキシコは声明で、「公正取引委員会の決定は到底受け入れられるものではなく、裁判所に異議を申し立てる予定である」と述べた。
また同社は「サプライヤーとこの問題について話し合った」と明らかにした。
公取はウォルマート・メキシコが優越的地位を濫用してサプライヤーに商品の価格を抑えるよう圧力をかけたと指摘している。
公取はシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領による経費削減策の一環として間もなく廃止される独立機関のひとつだ。
公取は同社がその強大な地位を濫用してサプライヤーに圧力をかけ、競争を妨害したとして罰金を課したとしている。
ウォルマートはメキシコ最大の小売チェーンである。同社はこの決定を「間違い」主張。「法律の適用に誤りがある」と述べている。また同社は公取の決定を不服として、連邦裁判所に異議を申し立てるとしている。
メキシコ証券取引所におけるウォルマートの株価は13日、約7.5%上昇した。