◎警察が公開した映像には運転手たちが英語を話す観光客がライドシェアの車に乗るのを妨害する様子が映っていた。
メキシコ・キンタナロー州の警察当局がライドシェアアプリを利用して観光客を脅したとして、タクシー運転手3人を逮捕した。州警察が12日、明らかにした。
それによると、容疑者たちはカンクンのビーチリゾートとその周辺で配車サービス大手ウーバーやその他ライドシェアアプリを利用する観光客から金を奪ったり、暴力を振るったこともあったという。
警察は3人の身元と認否を明らかにしていない。
警察が公開した映像には運転手たちが英語を話す観光客がライドシェアの車に乗るのを妨害する様子が映っていた。
容疑者の1人とみられる男は「この地域ではウーバーを使えない」と述べ、「利用すれば大変なことになる」と観光客を脅していた。
検察によると、逮捕された3人のうち1人は麻薬所持の疑いでも捜査を受けているという。
検察は声明で、3人のタクシー許可証と運転免許証を取り消すよう勧告した。
カンクンでは2023年までライドシェアアプリを利用できなかったが、裁判所がウーバーの訴えを受け、利用を認める命令を出した。
カンクンやその南方に位置するプラヤデルカルメンなどのビーチリゾートは近年、麻薬カルテルの暴力に悩まされている。