◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は7日午後の時点で4万4664人、負傷者は10万5976人となっている。
イスラエル軍が7日、パレスチナ・ガザ地区中部ヌセイラトの難民キャンプなどを空爆し、少なくとも40人が死亡、数十人が負傷した。ガザ当局が明らかにした。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ヌセイラトでは少なくとも26人の死亡が確認され、多くの避難民が瓦礫の下敷きになったという。
イスラエル軍は北部ベイトラヒヤにあるカマル・アドワン病院も複数回攻撃し、発電機が被害を受け、同院全体が停電した。同院はこの攻撃で子供3人を含む4人が負傷したと報告している。
イスラエル軍は7日、ヒズボラとの停戦協定を無視してレバノン南部を攻撃。レバノン当局はこの攻撃で6人が死亡したと明らかにした。
イスラエル軍は2カ月以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
イスラエルはハマスがカマル・アドワン病院を含む市内の病院や避難所内に潜伏していると主張し、攻撃を正当化している。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは7日、イスラエル軍による病院への攻撃を「戦争犯罪」と糾弾。国際社会に対し、イスラエルに圧力をかけ、病院への攻撃をやめさせるよう求めた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は7日午後の時点で4万4664人、負傷者は10万5976人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は7日午後の時点で4047人、負傷者は1万6638人。
カタールの外相は8日、首都ドーハの安全保障フォーラムでガザ紛争に言及。「双方が紛争を終わらせる真の意志を見せなかったため、停戦交渉の仲介から一歩退いた」と強調した。
また外相は「先月の米統領選以来、ガザ紛争終結に向けた勢いが戻りつつあるように感じている」と述べた。「カタール政府はトランプ次期政権から来年1月の就任前に停戦を実現するよう、多くの励ましを受けている...」