◎ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
イスラエル軍が1日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のジェニン難民キャンプで少なくとも4人のパレスチナ人を殺害した。
パレスチナ保健省によると、事件はジェニン近郊の集落で発生。イスラエル軍の小隊が乗用車を攻撃し、乗っていた4人が死亡したという。
イスラエル軍は声明で攻撃を認め、テロリストを無力化したと主張した。
パレスチナ赤新月社は声明で、「イスラエル軍の兵士に現場に近づかないよう命じられ、嫌がらせを受けた」と非難した。
AP通信は目撃者の話しとして、「イスラエル軍機が早朝に飛来し、この地域を銃撃した後、兵士たちが一帯を包囲し、複数の車に向けて発砲した」と伝えている。
それによると、軍は集落を含む周辺地域を封鎖し、立ち入り禁止区域に指定したという。
イスラエル軍は死者数に言及せず、「31歳の男を無力化した」とだけ述べた。
ヨルダン川西岸では昨年10月にガザ紛争が始まって以来、イスラエル当局による取り締まりと入植者による暴力で多くのパレスチナ人が殺害されている。
パレスチナ保健省によると、ヨルダン川西岸だけで少なくとも780人のパレスチナ人が殺害され、そのうち20~30人が入植者に殺害されたという。負傷者は1万人を超えた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は1日午前の時点で4万4429人、負傷者は10万5250人となっている。