◎米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」は昨年10月にガザ紛争が始まって以来、市民に数億食分の食事を提供している。
2024年11月30日/パレスチナ自治区、ガザ南部、イスラエル軍の空爆を受けた車両(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が11月30日、ガザ南部ハンユニスで米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」のスタッフ3人を含む5人を殺害した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、WCKのスタッフらを乗せた車はハンユニス近郊でミサイル攻撃を受け、全焼したという。

WCKはこの攻撃を受け、ガザでの活動を一時停止したと声明を出した。

WCKは声明で、「我々の仲間を乗せた車両がハンユニスでイスラエル軍の空爆を受けたことを知り、心を痛めている」と述べた。

イスラエル軍は「WCKに雇われたテロリスト」が昨年10月のイスラエル領内への攻撃に参加したと主張している。

イスラエル軍の報道官は30日、X(旧ツイッター)への投稿でWCK空爆に言及。「このテロリストは長い間諜報機関の監視下にあり、今回、信頼できる同機関の情報に基づき、攻撃した」と主張した。

WCKはこの投稿後、声明を出し、「車両に乗っていた人物が昨年のハマス襲撃に関与したことを知らなかった」と述べた。

ガザの医療センターはAFP通信の取材に対し、「ハンユニスの空爆で死亡したWCKのスタッフ3人を含む5人の遺体が病院に搬送された」と述べた。身元は明らかになっていない。

アルジャジーラによると、5人が乗っていた車にはWCKのロゴが記されていたという。

WCKは4月にもイスラエル軍の空爆でスタッフ7人を失っている。

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