◎トランプ氏はメキシコに対し、移民と麻薬の流入を阻止するよう求めている。
メキシコのシェインバウム大統領(左)とトランプ次期米大統領(Getty Images)

メキシコシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は28日、米国との「関税戦争」を回避できると確信していると表明した。

トランプ(Donald Trump)次期米大統領は今週初め、メキシコとカナダの麻薬・移民流入対策に不満を示し、1月20日の就任初日にカナダ、メキシコ、中国の全輸入品に関税を課すと表明。カナダとメキシコは25%、中国には10%の追加関税を課すとしている。

両首脳は昨日、電話会談行ったとSNSに投稿していた。

シェインバウム氏は定例会見で、「関税戦争の可能性はない」と断言した。

トランプ氏は前日、電話会談の中で米国に入る不法移民を止めることでメキシコ大統領と同意したとSNSに書いた。

シェインバウム氏はX(旧ツイッター)に「米南部を目指す移民やキャラバンは国境に到達する前に始末する」と投稿している。

しかし、それが約束なのか、誓約なのか、それとも単なる表明なのかはいまだ不明である。

近年、メキシコを横断する移民たちはキャラバン隊を組んで、徒歩やヒッチハイクで国境を目指し北上する。

バイデン(Joe Biden)大統領は28日、訪問先のマサチューセッツ州で記者団に対し、トランプ氏のメキシコ・カナダ関税計画の再考を望んでいると語った。

またバイデン氏は関税が緊密な同盟国との関係を台無しにしかねないと強調した。「私は考え直してほしいと思っている。逆効果だと思う...」

トランプ氏はメキシコに対し、移民と麻薬の流入を阻止するよう求めている。米当局が昨年南部のメキシコ国境沿いで拘束した移民は約250万人。その7割がベネズエラ人であった。

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