◎米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。
売り家の看板(Getty Images)

米国の30年物固定住宅ローン金利はこの数週間ほとんど上昇していたが、今週は低下した。

フレディマックは27日、30年ローンが先週の6.84%から6.81%に低下したと発表。1年前は7.22%であった。

低金利への借り換えを希望する住宅所有者に人気の15年ローンは先週の6.02%から6.10%に上昇。1年前は6.56%であった。

米国の住宅価格は上昇し続けている。その中での金利上昇は消費者の購買力を押し下げる可能性がある。

住宅ローン金利は連邦準備制度理事会(FRB)の金利政策決定に対する債券市場の反応など、いくつかの要因の影響を受ける。債権利回りはここ数週間、インフレや景気に関する明るい報道を受け、上昇している。

10年国債利回りは先週4.4%前後で推移。9月は3.7%を下回っていた。27日正午時点で4.23%。

ローン金利の上昇と住宅価格の高騰により、多くの住宅購入希望者が難しい選択を迫られている。都市部の住宅は特に高く、低中所得者層には手が届かないものばかりだ。

今年の住宅販売件数は1995年以来の低水準に達する可能性がある。

全米不動産協会が27日に公表した10月の住宅販売保留件数は前月比2%増となり、3ヵ月連続で増加した。

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