◎野党不在の議会は26日、新大統領を選出する日程を決めた。
ジョージア議会(一院制、定数150)が12月14日に新大統領を選出する。
野党不在の議会は26日、新大統領を選出する日程を決めた。
野党議員とズラビシュヴィリ(Salome Zurabishvili)大統領は25日に行われた国会の開会式をボイコット。議事堂周辺では数千人の野党支持者が与党「ジョージアの夢」に抗議した。
選挙管理委員会は先月末に行われた議会選の結果を承認し、ジョージアの夢の勝利が確定した。
野党は票が操作されたと主張し、支持者に抗議デモを行うよう呼びかけている。ズラビシュヴィリ氏も結果を拒否した。
欧州の選挙監視団は今回の議会選について、複数の問題があったと指摘。「脅迫、票の買収、二重投票、与党陣営による暴力が確認された」と報告している。
多くの国民がこの選挙をEU加盟の是非を問う国民投票と見なしていた。
議会や地方議会の議員などで構成される300人の選挙人団が12月14日に新大統領を選出する。大統領の直接選挙は2017年に廃止された。この方式で大統領が選出されるのは初めてである。
ジョージアの夢は選挙人団で過半数を占めており、盟友を選ぶと予想されている。
ズラビシュヴィリ氏は2018年の一般投票によって選出され、12月に6年間の任期を終える。新大統領の任期は5年である。
ジョージアはロシアによるウクライナ侵攻後、EUへの加盟を申請。しかし、EUはジョージアの夢が物議を醸す反スパイ法を法制化したことを受け、加盟交渉を停止、財政支援の一部を凍結した。
米政府もこの法律を受け、数十人の政府高官を制裁リストに追加した。
ジョージアの夢は9月初めにLGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法案」を成立させた。