◎2016年に環境分野のノーベル賞とも呼ばれるゴールドマン環境賞を受賞したレン氏を含む6人は24日、北部ストゥントレン州の国立公園内で逮捕された。
カンボジアの環境活動家レン氏(Getty Images)

カンボジアの著名な環境活動家が国立公園での伐採を調査中に逮捕された事件について、地元当局は25日、6人が禁止区域に立ち入らないことを約束したため、釈放されたと明らかにした。

2016年に環境分野のノーベル賞とも呼ばれるゴールドマン環境賞を受賞したレン(Ouch Leng)氏を含む6人は24日、北部ストゥントレン州の国立公園内で逮捕された。

レン氏によると、伐採業者は地権者を追い払い、部外者が立ち入らないようにするため、数十人の武装隊員を現場に配備しているという。

レン氏らはストゥントレン州の国立公園内で違法な伐採工事が行われているとして、実態を調査するために現場に向かったとみられる。

ストゥントレン州政府の広報担当はAP通信の取材に対し、「6人は禁止区域に立ち入らないという誓約書に署名し、解放された」と語った。

カンボジアでは近年、著名な活動家が相次いで逮捕されている。

7月には地元の環境保護団体「マザー・ネイチャー・カンボジア」のメンバーで、インフラ工事や汚職疑惑に反対するキャンペーンを展開していた10人が懲役6年の実刑判決を受けた。

マザー・ネイチャー・カンボジアによると、政府は2012年の土地開発に関する指針を無視し、2022年に北部ストゥントレン州での土地開発を推進する政策を承認したという。

フン・マネット(Hun Manet)首相は違法伐採が行われているという活動家らの告発を否定。自治体や規制当局は法律に基づいて伐採を許可していると強調している。

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