◎陸軍と連邦警察の合同部隊はメキシコ州の4つの町で大規模な家宅捜索を実施。町長1人、警察署長3人、署長補佐2人、地方公務員1人を逮捕した。
メキシコ、中部メキシコ州(Getty Images)

メキシコ中部メキシコ州の町長と複数の警察署長が様々な罪で逮捕された。陸軍が22日、明らかにした。

それによると、首都メキシコシティの西方に位置する町の警察署長が逮捕の直前、自ら命を絶ったという。

陸軍と連邦警察の合同部隊はメキシコ州の4つの町で大規模な家宅捜索を実施。町長1人、警察署長3人、署長補佐2人、地方公務員1人を逮捕した。

陸軍は逮捕した7人について、「犯罪グループと連携して殺人、誘拐、恐喝を含む複数の犯罪にかかわった疑いがある」と説明したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

州検察によると、メキシコシティの西方に位置する人口約2000人の町の警察署長が陸軍、州兵、警察に囲まれた後、自殺したという。

部隊はこの隣町の町長、警察署長、地方公務員を逮捕。その南方の町でも警察署長を逮捕した。

これらの町は麻薬組織「ラ・ファミリア・ミチョアカーナ」の支配下に置かれている。

メキシコはシリアやアフガンなどの紛争地を除いて、世界で最も危険な国のひとつであり、麻薬戦争の犠牲者は35万~40万人、それに巻き込まれて行方不明になった人は11万5000人以上と推定されている。

カルテル・ギャング抗争は複数の州で激化しており、南部ゲレロ州チルパンシンゴでは今月中旬、麻薬カルテルとつながりがあるとされる現職の警察官が市長を殺害したとして逮捕された。

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