◎ロシア軍はハルキウ州、ドネツク州、ザポリージャ州の前線でウクライナ軍に圧力をかけている。
ウクライナ、東部ハルキウ州、ウクライナ軍の戦車部隊(Getty Images)

ウクライナ当局は14日、ロシア軍が南部オデーサ州の住宅地とエネルギー施設を空爆し、1人が死亡、8人が負傷したと明らかにした。

それによると、この空爆で暖房用のボイラー設備が被害を受けたという。

ウクライナ当局は同日、ロシア軍の小規模な部隊が東部ハルキウ州クピャンスク郊外に短時間侵入したと報告した。死傷者の情報はない。

クピャンスクにロシア軍が侵入したのは22年9月以来約2年ぶり。ウクライナ軍はこの地域を完全に保持し、ロシア軍の進撃を食い止めたと報告している。

ロシア軍はハルキウ州、ドネツク州、ザポリージャ州の前線でウクライナ軍に圧力をかけている。

一方、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は開戦から100日を迎え、数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられる。

ロシアは北朝鮮軍兵士と共にウクライナ軍に攻撃を仕掛けているとみられる。

ロシア国防省は14日、自軍が東部ドネツク州の集落ボズネセンカを占領したと発表した。

ウクライナ空軍はロシア軍が13日の夜間に発射したドローン59機のうち21機を撃墜、残り38機の大半を電子戦で無力化したと報告している。

NATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長は14日、ロシアと北朝鮮による軍事技術移転の可能性に言及。「ミサイル技術の交換は欧州だけでなく日本、韓国、米国本土にも脅威をもたらす」と警告した。

米国のジェンキンス(Bonnie Jenkins)国務次官も同日、ロシアと北朝鮮の関係強化と両国間の技術移転の可能性について懸念していると表明した。

米国務省は北朝鮮軍兵士がロシア軍とともに西部クルスク州で戦闘作戦を開始したと指摘。ロシアがウクライナとの戦争において、北朝鮮にさらなる派兵を求めているとして、深刻な懸念を表明した。

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