◎デモ隊はずさんな改修計画が事故を招いたとして、ブチッチ政権に責任を取るよう要求している。
セルビアの首都ベオグラードで11日、北部ノビサドの駅天井が崩落し、14人が死亡した事故の原因究明を求める集会が開かれ、数千人が参加した。
この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で今月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む14人が死亡、3人が重傷を負った。
この駅は近年2度改修工事が行われたものの、崩落した天井は工事に含まれていなかった。
デモ隊はずさんな改修計画が事故を招いたとして、ブチッチ政権に責任を取るよう要求している。
デモに参加したノビサドの前市長はブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領の与党が公共工事で不正を働き、私腹を肥やし、その結果、今回の事故に至ったと主張した。
一部のデモ参加者は「人殺し!」「刑務所に行け!」などと唱え、ブチッチ政権を非難した。
検察は公正な調査を約束し、建設相も責任を取って辞任したが、今のところ刑事責任に問われた者はいない。
先週の集会は一部の暴徒が市庁舎に落書きするなどしたものの、今回は平和的に解散した。
検察はこの事故を受け、ベシッチ(Goran Vesic)前建設相を含む数十人の政府関係者から話しを聞いている。