◎トラックが放置されていたのは首都メキシコシティとリゾート地アカプルコを結ぶ主要ルート。
メキシコ、南部ゲレロ州チルパンシンゴ(Getty Images/AFP通信)

メキシコ南部ゲレロ州チルパンシンゴ市内で11人の遺体が見つかった。警察が7日、明らかにした。

それによると、警察は6日夜、「幹線道路沿いに不審なトラックが放置されている」という通報を受け現場に急行。車内を調べたところ、2人の未成年者を含む11人の遺体を発見したという。

チルパンシンゴの人口は約30万人。長い間、麻薬カルテル「ロス・アルディジョス」と対立するカルテル・ギャングによる血生臭い縄張り争いの舞台となってきた。

この抗争の結果、何百件もの凄惨な殺人事件が発生した。

検察によると、死亡が確認された11人のうち2人が女性。未成年者の年齢は明らかにしていない。

トラックが放置されていたのは首都メキシコシティとリゾート地アカプルコを結ぶ主要ルートである。

ゲレロ州は同国で最も危険な地域のひとつであり、ロス・アルディジョスなどの麻薬カルテルやギャングが10年以上前から血生臭い縄張り争いを繰り広げている。

先月初めには同市の市長が就任後わずか1週間で殺害された。アルコス(Alejandro Arcos)前市長は9月30日に就任し、10月6日、首を切り落とされた状態で発見された。

麻薬カルテルやギャングは暴力の根絶を訴える首長や首長候補を標的にする。

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