◎道路脇に設置されたIED(即席爆発物)とみられる爆発物が爆発した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で7日、治安部隊を乗せた車両の近くで爆弾が爆発し、警察官4人が死亡、5人が負傷した。
陸軍によると、現場は同州南ワジリスタン地区。道路脇に設置されたIED(即席爆発物)とみられる爆発物が爆発したという。
陸軍は声明で、「このテロ攻撃により警察官4人が殉職し、5人が病院に搬送された」と述べた。
また軍は「この攻撃に関与した5人のTTP(パキスタンのタリバン運動)戦闘員を殺害した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
内務省は声明で亡くなった警察官に敬意を表した。
負傷した5人の身元とケガの程度は明らかになっていない。
パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。