◎レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は5日午後の時点で3013人、負傷者は1万3553人となっている。
2024年11月5日/レバノン、南部シドン近郊、イスラエル軍の空爆で全壊した建物と救助隊(AP通信)

イスラエルによるレバノン侵攻が激しさを増す中、南部シドン近郊の全壊した建物で行方不明者の捜索が続いている。

レバノン当局は6日、シドンの北方に位置する町の建物がイスラエル軍による前日の空爆で全壊し、これまでに30人の遺体を収容したと明らかにした。

空爆は5日夜、何の前触れもなく行われた。生存者はいるのか、行方不明者はいるのか、何が狙われたのかは分かっていない。イスラエル軍からの声明はなく、標的も不明である。

現地メディアによると、この町が標的になったのは初めて。

空爆に巻き込まれ生還した男性はAP通信の取材に対し、「隣にあったビルが崩壊したと聞き、ショックを受けている」と語った。

それによると、爆発の衝撃で男性がいた建物も半壊し、妻と息子が瓦礫の下敷きになったという。2人は救助され、病院に搬送された。

別の建物に住む男性はAPに「ミサイルが着弾した時、仕事中で、妻から電話がかかってきた」と語った。

男性は6日朝、家族の荷物をまとめ、町を離れた。

レバノン当局によると、複数の市民から「家族と連絡が取れない」という通報が寄せられている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は5日午後の時点で3013人、負傷者は1万3553人となっている。

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