◎パキスタンでは数千人の中国人労働者が働いている。
パキスタンの最大都市カラチで繊維工場で警備員が中国人2人に発砲し、負傷させた。警察が5日、明らかにした。
中国はパキスタンで働く自国民のセキュリティ向上をたびたび要求してきた。先月にはカラチ空港の外で中国人2人が自爆テロにより死亡している。
パキスタンでは数千人の中国人労働者が働いている。その多くが習近平(Xi Jinping)国家主席が提唱するアジア、欧州、アフリカを結ぶ大経済圏構想「一帯一路」のインフラプロジェクトに携わっている。
内務省の報道官によると、警備員が発砲した理由は分かっておらず、警察が捜査している。
負傷した中国人2人は病院に搬送され、手当てを受けている。ケガの程度は明らかになっていない。
パキスタン外務省は声明で、「在中国大使館と緊密に連絡を取り合っている」と述べた。
また同省は一部地域でテロ攻撃が相次いでいることに言及。「中国人労働者を含むこれらの地域で生活するすべての人に安全を提供するために働き続ける」と約束した。