◎ボートはコモロとフランスの海外県マヨット島の間で1日に沈没した。
インド洋の島国コモロの沖合で移民を乗せたボートが転覆し、女性や子供など、少なくとも25人が死亡したとみられる。国際移住機関(IOM)が4日、明らかにした。
それによると、ボートはコモロとフランスの海外県マヨット島の間で1日に沈没したという。
IOMは声明で、「2日朝に近くを通りかかった地元の漁師が5人を救助した」と明らかにした。
またIOMは「人身売買組織がコモロ沖で故意にボートを転覆させたとみられる」と述べた。
生存者によると、このボートには7人の女性と6人の幼児を含む約30人が乗っていたという。人々の国籍は明らかになっていない。
ボートはマヨット島を目指していたとみられる。
マヨット島はコモロの北西約70キロに位置する。
専門家によると、コモロを出発する移民の多くが人身売買組織にお金を支払い、ボロボロの漁船に乗ってマヨット島を目指すという。
コモロの人口は約90万人。その半数が貧困ライン以下の生活を余儀なくされている。