◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4日午後の時点で4万3374人、負傷者は10万2261人となっている。
イスラエル軍が4日、パレスチナ・ガザ地区とレバノンへの空爆を継続し、レバノン保健省によると、イスラエルによる地上侵攻が開始されて以来、この1カ月で3000人以上が死亡したという。
ガザ当局は4日の声明で、「イスラエル軍が包囲する北部地域のこの1カ月の死者が1300人を超えた」と明らかにした。
イスラエル軍は4週間以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。
国連はガザ北部への人道援助がほぼ遮断され、飢餓のリスクが高まっていると警告している。
一方、イスラエルは4日、国連に対し、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)との関係を断絶すると通達した。
イスラエル議会は先月末、国内および占領下の東エルサレムでのUNRWAの活動を禁じる法案を可決していた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は4日午後の時点で4万3374人、負傷者は10万2261人となっている。
レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は4日午後の時点で3002人、負傷者は約1万3500人。
国連のデュジャリック(Stephane Dujarric)報道官は4日、イスラエル当局がガザへの人道アクセスを大幅に制限し、壊滅的な状況にある北部ジャバリアやベイトラヒヤに過去1カ月の間に搬入された物資はごくわずかであると明らかにした。
デュジャリック氏は北部で身動きが取れなくなっている市民の状態を確認することが困難になっているとして、イスラエルに対し、封鎖を速やかに解除するよう要請した。
またデュジャリック氏は物資の搬入が滞ることで飢饉や感染症が蔓延するリスクが劇的に高まっていると警告した。
カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、ガザ北部への民間の物資搬入は事実上禁止され、北部に立ち入りできるルートは3カ所に制限されているという。