◎インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
インドネシア東部のレウォトビ・ラキラキ山が4日未明に噴火し、火口周辺の集落で少なくとも10人が死亡した。国家災害対策庁が明らかにした。
それによると、噴煙の高さは2000メートルに達し、噴石や火山灰の影響により、周辺住民約1万人が影響を受けたという。
複数の集落が火山灰で覆われ、ローマカトリックの修道院を含む多くの建物がその重みに耐えきれず崩壊した。
当局によると、 火口から約6キロの範囲で降灰が確認され、河口に近い集落や町は灰で覆いつくされたという。
国家災害対策庁は声明で、「レスキュー隊が倒壊した建物の捜索を続けている」と述べた。
それによると、10人の遺体はいずれも、火口から半径4キロ圏内で見つかったという。
被災した住民の多くが親戚などの家に身を寄せているとみられる。地元政府は噴火の影響を受けていない地域の学校や公民館などを避難所として開放した。
当局はレウォトビ・ラキラキ山の噴火警戒レベルを4段階中の最高に引き上げ、立ち入り禁止エリアを火口から半径7キロ以内に拡大した。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、多くの火山が活発に活動し、大きな地震が定期的に発生している。
今年4月には北スラウェシ州サンギヘ諸島のルアン山が噴火、噴煙の高さは2万メートル近くに達した。