◎米国とメキシコの移民問題は11月5日に投票日を迎える米大統領の争点の一つになっている。
メキシコ北西部バハカリフォルニア州の米国国境近くで銃撃戦があり、コロンビア人2人が死亡、4人が負傷した。メキシコ政府が4日、明らかにした。
コロンビア外務省は声明で、「亡くなった2人はメキシコ国境警備隊と武装勢力の銃撃戦に巻き込まれた移民であった」と明らかにした。
それによると、負傷者は4人ではなく5人とメキシコ当局から連絡を受けたという。
メキシコ国防省はコロンビア外務省の声明に関するコメントを出していない。
しかし、同省は別の声明で、「負傷したコロンビア人の1人が入国管理局に引き渡された」と述べており、移民であることを示唆している。
これが事実であれば、軍もしくは国境警備隊が民間人を銃撃戦に巻き込んだのはこの1カ月で3度目となる。
北東部タマウリパス州ヌエボラレドでは先月初め、女性とその娘である8歳の少女を含む少なくとも3人が軍と麻薬カルテルとみられる武装勢力の銃撃戦に巻き込まれ死亡した。
10月1日には南部チアパス州のグアテマラ国境近くで2人の陸軍兵士が移民6人を射殺、うち2人は11歳の少女と17歳の少年であった。
バハカリフォルニア州の銃撃戦は米カリフォルニア州との国境に近い未舗装の道路で11月2日に発生したと伝えられている。
米国とメキシコの移民問題は11月5日に投票日を迎える米大統領の争点の一つになっている。米当局が昨年南部のメキシコ国境沿いで拘束した移民は約250万人。その7割がベネズエラ人であった。