◎レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は3日午後の時点で2986人、負傷者は約1万3500人。
2024年11月1日/レバノン、首都ベイルート近郊、イスラエル軍の空爆で全壊した建物(AP通信)

イスラエル軍が3日、レバノン南部の住宅地を空爆し、少なくとも3人が死亡した。

現地メディアによると、レバノン東部でも大きな爆発が報告されたという。

レバノン保健省は3日の声明で、「南部のシドンに近い人口密集地にミサイルが着弾し、少なくとも3人が死亡、9人が負傷した」と明らかにした。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、空爆に巻き込まれた複数階建ての建物の屋上で火災が発生し、ほぼすべての階の窓が吹き飛んでいたという。

アルジャジーラはシドンの南方に位置する町でも爆発があり、集合住宅が崩壊し、瓦礫の中から子供1人が救出されたと報じた。

シドンとその周辺はここ数日の間に少なくとも2回、激しい空爆を受けている。イスラエル軍はこの空爆の標的を明らかにしていない。

国営レバノン通信は南部のビントジュベイルにある病院付近でイスラエル軍の攻撃による被害が確認されたと報じている。それによると、病院も大きな被害を受けたという。

イスラエル軍は3日、東部の主要都市バールベックにあるヒズボラ拠点を標的にすると声明を出し、住民や避難者に退避を命じた。バールベックはユネスコの世界遺産に登録され、これまでに少なくとも3回、空爆を受けている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は3日午後の時点で2986人、負傷者は約1万3500人。レバノン保健省によると、この24時間で18人の死亡が確認されたという。

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