◎サンタ・ムエルテは信者を死から守るとされている。
骸骨の聖母、「サンタ・ムエルテ(Santa Muerte)」(Getty Images)

メキシコの宗教「サンタ・ムエルテ(Santa Muerte)」の教団関係者ら2人が何者かに殺害された。警察が2日、明らかにした。

それによると、事件は中部グアナフアト州レオンで1日深夜に発生。サンタ・ムエルテの施設内で地元のリーダーとされる女性を含む2人が何者かに射殺され、他の8人が負傷したという。

サンタ・ムエルテはメキシコで伝統的なカトリック聖人と並んで敬愛される骸骨の聖母。受刑者、麻薬中毒者、犯罪者など、自分が疎外されていると感じている人々によって崇拝されている。

サンタ・ムエルテは信者を死から守るとされている。

しかし、グアナファト州の教団事務所のリーダーとされる女性が銃弾から守られることはなかった。

リーダー以外の9人もサンタ・ムエルテの関係者とみられる。地元テレビ局は警察筋の話しとして、「10人は死者の日を祝う準備をしていたとみられる」と報じた。

それ以上の詳細は明らかになっていない。

警察が殺人事件として捜査している。

グアナフアト州はメキシコで最も危険な州のひとつであり、世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」や№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」、麻薬組織「湾岸カルテル」などが支配権をめぐって長年抗争を繰り広げてきた。

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