◎メキシコでは死者の日とハロウィーンが競合し、この期間中、多くの市民が様々なマスクを着用したり、顔にペイントをしてイベントに参加する。
麻薬カルテルの暴力に悩まされているメキシコの複数の都市が「死者の日(11月2日)」やハロウィーンに先立ち、市民に対し、顔を隠すマスクを着用しないよう呼びかけている。
メキシコでは死者の日とハロウィーンが競合し、この期間中、多くの市民が様々なマスクを着用したり、顔にペイントをしてイベントに参加する。
陸軍、州兵、警察はマスクをつけると顔を識別できず、犯罪者を見逃す可能性があると懸念している。
地元メディアによると、各地の死者の日の前夜祭は滞りなく行われているようだ。
しかし、暴力事件が多発している少なくとも3つの都市では当局が市民に「マスクつけて外出しないで」と注意を促している。
米国と国境を接する北部ティフアナ、クリアカン、エルモシージョの3都市は市民に夜遅くまで外出しないこと、また大人にはマスクを着用しないよう警告した。
ティフアナ当局は10月31日、ハロウィーンに乗じた犯罪のリスクが高まっているとして、特別警備体制に移行すると発表した。
カルテルの戦闘員の多くは目元以外を隠して行動する。また移動する際は銃器を所持していることがほとんどだ。
ティフアナ当局は声明で、「目元以外を隠して外出すると、カルテルやギャングの戦闘員と間違えられて、トラブルに巻き込まれる恐れがある」と警告した。