◎ミルジヨエフ大統領に忠誠を誓わない政党は選挙に参加できない。
中央アジア・ウズベキスタンの選挙管理委員会が27日に行われた下院議会選(定数150)の結果を公表し、ミルジヨエフ(Shavkat Mirziyoyev)大統領に忠誠を誓う政党が議席を独占した。
ミルジヨエフ氏に忠誠を誓わない政党は選挙に参加できない。
今回候補を擁立した5つの政党はミルジヨエフ氏の政策を支持し、力の抜けた選挙戦を展開した。
選管によると、投票率は約75%。ミルジヨエフ派の得票率は100%だ。
同国では4月末、大統領の任期変更など、選挙法改正の是非を問う国民投票が行われ、90%以上が賛成票を投じた。
これにより、大統領の任期は2期8年から2期14年に変更された。
ミルジヨエフ氏は2期目だが、憲法が改正された結果、これまでの2期はリセットとなり、2026年の任期満了後も最大2回、大統領選に立候補できるようになった。
この法改正により、今回初めて小選挙区比例代表並立制に移行し、議席の半数が比例、残りが小選挙区で選出された。
欧州安全保障協力機構(OSCE)のオブザーバーは28日の声明で、「ウズベクの政治環境は大きな制約を受け、今回の選挙も有権者に真の選択肢を与えるものではなかった」と指摘した。
またOSCEは「結社、平和的集会、表現の自由も制限されたままである」とした。