◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。
2024年10月27日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部ベイトラヒヤ、遺体を運ぶボランティア(AP通信)

イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区北部への空爆を継続し、わずか1日足らずで50人以上が死亡、数十人が負傷し、行方不明者の捜索が続いている。ガザ当局が27日、明らかにした。

イスラエル軍は3週間以上に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は27日、空爆と砲撃にさらされるガザ市民の窮状を「耐え難い」と嘆いた。

ガザ当局によると、イスラエル軍は27日、避難所として利用されている北部シャティの学校を攻撃し、少なくとも11人が死亡、数十人が負傷したという。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラはシャティ難民キャンプ内にある学校が空爆を受けたと報じている。

それによると、この空爆で3人のジャーナリストと、ビスケットの配給を待っていた8歳の少女を含む少なくとも8人が死亡したという。負傷者の数が多いため、死者数はさらに増える可能性がある。

イスラエル軍の包囲網の外で活動する医療従事者は現場に近づけず、生存者や空爆を目撃した人が遺体を収容している。

イスラエル軍は27日、シャティの学校に対する空爆を評価していると声明を出した。

また同軍は過去24時間に北部ジャバリアで40人以上のハマス戦闘員を殺害したほか、武器庫などのインフラを解体し、大量の軍事装備を押収したと述べた。

ハマスはジャバリアの空爆に関するコメントを出していない。

ガザ当局は27日、北部ジャバリア、ベイトハヌン、ベイトラヒヤへの過去3週間の攻撃により、約800人が死亡したと明らかにした。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は27日午前の時点で約4万2900人、負傷者は10万1000人近くに達している。

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