◎エクアドルは国内で消費する電力の70%を水力発電で賄っている。
エクアドル、首都キト郊外のサイクリングロード(Getty Images)

エクアドル政府は24日、深刻な干ばつの影響で水力発電所の水位が低下しているため、1日あたりの計画停電時間を最大14時間に拡大すると発表した。

同国は国内で消費する電力の70%を水力発電で賄っている。

大統領府の報道官は声明で、この1週間で水不足がさらに悪化したため、計画停電の時間を1日8時間から最大14時間に拡大すると述べた。

エクアドルを含む多くの南米諸国諸国が水不足、干ばつ、極度の乾燥に悩まされている。

ノボア(Daniel Noboa)大統領は今週、計画停電の時間は徐々に緩和されていくという見通しを示していた。

気象台によると、全国各地の水力発電ダム周辺の天気は少なくとも今後1週間、晴れの予想となっている。

大統領府はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「この深刻な水不足と電力危機が市民生活に大きな影響を与えていることを理解している」と述べ、国民に理解を求めた。

エクアドルでは9月中旬から一部の都市で1日最大10時間の計画停電を実施している。地元メディアによると、1日14時間は過去に例がないという。

エクアドルの雨季は11月から5月頃まで続く。気象台は今年の雨量を平年並みと予想している。

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