◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午後の時点で約4万2900人、負傷者は約10万600人となっている。
2024年10月23日/パレスチナ自治区、ガザ中部(AP通信)

イスラエル軍が25日、パレスチナ・ガザ地区北部にドローン攻撃を仕掛け、少なくとも12人が死亡した。ガザ当局が明らかにした。

イスラエル軍は3週間に渡ってガザ北部を包囲し、イスラム組織ハマスの武器庫や施設を空爆。多くの住宅や難民キャンプが瓦礫の山となった。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は25日の声明で、イスラエルによるガザ北部への攻撃は「残虐な犯罪...人道に対する犯罪に及ぶ可能性がある」と述べ、包囲網を解き、その中に閉じ込められている推定40万人に支援物資を届けるよう求めた。

一方、レバノンの過激派ヒズボラは25日、激しい地上戦が続く中、同国南部郊外でイスラエル兵12人を殺傷したと明らかにした。イスラエル軍はコメントを出していない。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は25日午後の時点で約2600人、負傷者は1万3000人近くに達した。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、イスラエル軍による24日のガザ南部ハンユニスの空爆の死者が38人に達したという。そのうち14人は子供であった。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は25日午後の時点で約4万2900人、負傷者は約10万600人となっている。

米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は25日、訪問先のロンドンでヨルダンの外相と会談。中東情勢などについて協議した。

ヨルダン外務省は声明で、「イスラエルはガザで民族浄化を行っている」と非難。即時の停戦を改めて強く呼びかけた。両政府は前日、協議再開のため交渉官がカタール・ドーハに集まると発表。イスラエルの代表団は27日に現地入りする予定だ。

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