◎モハンマディ氏はイラン当局によって何度も恣意的に逮捕され、獄中生活を余儀なくされる中、活動を続けてきた。
イランの裁判所が昨年ノーベル平和賞を受賞した女性人権活動家モハンマディ(Narges Mohammadi、収監中)氏に対し、「命令に従わず、抵抗した罪」で禁固6カ月を宣告した。モハンマディ氏の弁護士が24日、明らかにした。
それによると、首都テヘラン北部にあるエビン刑務所の仮設裁判所が実刑を言い渡したという。
モハンマディ氏の弁護士は出廷できず、面会も許されなかった。
当局はモハンマディ氏がエビン刑務所で8月6日に死刑が執行されたことに抗議するデモを起こしたとして、拘束した。
モハンマディ氏はノーベル平和賞を受賞した19人目の女性。イラン人女性としては2003年の人権活動家エバディ(Shirin Ebadi)氏に次ぐ快挙であった。
モハンマディ氏はイラン当局によって何度も恣意的に逮捕され、獄中生活を余儀なくされる中、活動を続けてきた。
モハンマディ氏は現在、悪名高いエビン刑務所に収容されている。専門家によると、そこには多くの政治犯や欧米とつながりのある受刑者が収容されているという。
モハンマディ氏はすでに30カ月の刑期を終え、今年1月に禁固15カ月、6月に禁固12か月が追加された。イラン政府はモハンマディ氏の裁判に関するコメントを出していない。
今回の判決はモハンマディ氏がイラン国内で数十年にわたる反政府キャンペーンを展開した末、昨年10月にノーベル賞を受賞したことへの怒りを反映している。