◎ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万2603人超、負傷者は9万9795人となっている。
2024年10月20日/パレスチナ自治区、ガザ地区北部、イスラエル軍の空爆で全壊した建物(AP通信)

イスラエル軍は20日、パレスチナ・ガザ地区北部への空爆と砲撃を継続し、ジャバリヤやベイトラヒヤなどでの死者・行方不明者が87人を超え、さらに増える可能性がある。ガザ当局が明らかにした。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は20日、2週間以上に渡るイスラエル軍のガザ北部包囲が「死と強制避難を引き起こし、この地域の避難者に壊滅的な影響を与えている」と警告した。

ジャバリヤ、ベイトラヒヤ、ベイトハヌーンの難民キャンプや避難所として利用されている多くの建物が空爆と砲撃で粉々に吹き飛び、人が住めるような状態ではなくなっている。

ガザ当局によると、19日と20日の空爆により、数十人が瓦礫の下敷きになった可能性があるという。

イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラへの空爆も継続。 レバノン保健省によると、19日の空爆では全土で少なくとも16人が死亡。20日には少なくとも12発のミサイルが首都ベイルート南郊に着弾したという。

イスラエル軍は19日、ベイルート南部の市民に対し、直ちに安全な場所に避難するよう命じていた。

イスラエル軍はSNSやウェブサイトにチェックマークがついた地図を投稿。住民に対し、赤マーキングがついたエリアの外に避難するよう命じた。

イスラエル軍は攻撃対象となった建物から少なくとも500メートル離れるよう命じ、その建物を「ヒズボラの施設」と説明していた。

レバノン南部で活動する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は20日、イスラエル軍がUNIFILの観測塔と境界フェンスを故意に破壊したと発表。「明確な国際法違反である」と非難した。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は20日午後の時点で4万2603人超、負傷者は9万9795人となっている。

レバノン侵攻におけるレバノン側の死者は2400人超、負傷者は1万2000人近くに達している。

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