◎東部ドネツク州では要衝トレツクをめぐり、激しい戦闘が続いているものとみられる。
米陸軍の主力戦車エイブラムス(Getty Images)

ウクライナ空軍は18日、ロシア軍が17日夜に135機のイラン製自爆ドローンなどを各地に向けて発射したと報告。そのほとんどを撃墜したとしている。死傷者の情報はない。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は74日目に入った。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

ウクライナ東部と南部の前線で一進一退の攻防が続く中、韓国の国家情報院は18日、北朝鮮がロシア極東地域に特殊部隊1500人を派遣、軍事基地で訓練しているとし、ウクライナでの戦闘に投入される可能性が高いと発表。「重大な安全保障上の脅威である」と警告した。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領も最終的に1万人の北朝鮮兵がこの戦争に参加する可能性があるという見方を示している。

東部ドネツク州では要衝トレツクをめぐり、激しい戦闘が続いているものとみられる。

こうした中、ウクライナ政府は18日、ロシアによる南部ザポリージャ原発の占拠とエネルギー網への度重なる攻撃を受け、国際社会に対し、原子力の安全性を維持する取り組みの強化を強く呼びかけた。

ロシア軍はドネツク州ポクロフスクの完全制圧を目指している。ウクライナ当局は厳しい冬を前に、暖房などの必要不可欠なサービスを維持できないとして、市民に避難を呼びかけている。

一方、ウクライナ当局は18日、アラブ首長国連邦(UAE)の仲介により、それぞれ95人の捕虜を交換したと発表。さらにロシアは501人のウクライナ兵の遺体も返還した。

プーチン(Aleksandar Vucic)大統領は18日、中国とブラジルが5月に提示したウクライナ戦争終結のための提案は「バランスの取れた」ものであり、結果をもたらす可能性があると主張した。

ウクライナはこの提案をロシア寄りと一蹴。ゼレンスキー氏は18日、この提案を改めて拒否し、次の新興5カ国(BRICS)サミットで公平な和平提案が提出されることを期待していると表明した。

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