◎ラホールの私立大学構内で女性がレイプされたという報道がソーシャルメディアで広まって以来、州内の大学では緊張が高まり、4つの都市で女性への暴力に反対するデモが発生した。
パキスタン東部パンジャブ州政府は18日、ラホールの大学構内で女性がレイプされたという疑惑に抗議するデモが暴動に発展したとして、州内の全ての学校と大学を2日間閉鎖すると発表した。
パンジャブ州は同国で最も人口が多く、影響を受ける学生は1800万人と推定されている。
ラホールの私立大学構内で女性がレイプされたという報道がソーシャルメディアで広まって以来、州内の大学では緊張が高まり、4つの都市で女性への暴力に反対するデモが発生した。
同州グジュラートでは16日、学生デモ隊と警察の衝突で警察官1人が死亡。警察はこれに関与したとされる容疑者1人を逮捕した。
州政府と警察は大学構内でレイプ事件が起きたという報道を否定。SNSで偽情報を拡散したとして、数人のジャーナリストを含む約30人の逮捕を求めている。
政府は偽情報が暴動を煽ったと主張している。
被害者の女性は北西部カイバル・パクトゥンクワ州出身と伝えられている。
学生たちは被害者の人権と正義を追求する集会を18~20日に開催する予定だ。
同州ラワルピンディでは17日、数百人の学生が大学建屋を占領。警察は催涙ガスを建屋に撃ちこみ突入、250人以上を逮捕した。