◎アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部と南西部ではこの数週間、テロ攻撃が相次ぎ、数十人が死亡している。
複数の過激派によるテロ攻撃に見舞われているパキスタンで15日、上海協力機構首脳会議が始まった。
首都イスラマバードの警戒態勢は最高レベルに引き上げられ、陸軍が配備されている。
同サミットの期間は10月15~16日まで。中国、ロシア、イラン、インドなどの首脳や高官が出席する。
普段は賑やかなイスラマバードと近郊のラワルピンディでは14日から3日間の休日が始まった。
政府は市内全域に軍隊を配備し、主要道路を封鎖。救急車の通行も困難になっている。
市内で働くある医師はSNSに「病院に行けるようバリケードを撤去してほしいと警察に要請したが、遠回りするよう求められた」と書き込んだ。
パキスタンのシャリフ(Shehbaz Sharif)首相は15日、李強(Li Qiang)首相を含む参加国の首脳や高官と会談した。
本会議のメインとなる16日の協議では安全保障や経済関係を強化する方法について話し合われる予定だ。
上海協力機構は西側同盟に対抗するため、中国とロシアが2001年に創設。イラン、インド、パキスタン、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンが参加している。
アフガニスタンと国境を接するパキスタン北西部と南西部ではこの数週間、テロ攻撃が相次ぎ、数十人が死亡している。政府によると、過激派がイスラマバードで活動する能力は限られているという。