◎ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は70日目に入った。
ウクライナ、東部ドネツク州の前線付近、ウクライナ軍の榴弾砲(AP通信)

ウクライナ当局は14日、ロシア軍が南部ミコライウ州を空爆し、少なくとも1人が死亡、11人が重軽傷を負ったと明らかにした。

南部オデーサ州政府もロシア軍が港湾インフラを空爆し、1人が死亡、8人が負傷したと報告。民間船2隻と穀物貯蔵施設が被害を受けた。

ロシア国防省は14日、南部ザポリージャ州の前線沿いにある集落を占領したと発表。ウクライナ側はコメントを出していない。

ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は70日目に突入。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は14日、ロシア軍が5日連続でクルスク州の戦線を突破しようと試みたが、自軍が防衛ラインを堅持し、逆にロシア軍を押し戻していると報告した。

ゼレンスキー氏は東部ドネツク州を含む前線で厳しい戦いを強いられていると認め、米国やNATOに長距離兵器でのロシア領への攻撃を認めるよう求めている。

NATOのルッテ(Mark Rutte)事務総長は14日、「NATOはロシアの脅威に臆することなく、ウクライナへの強力な支援を維持する」と強調した。

ルッテ氏はNATOの事務局長として初めてドイツを訪問。NATO軍によるウクライナ支援訓練を視察した。

一方、EUの執行機関である欧州委員会は14日、ロシアにドローンやミサイルなどを供与しているとして、イラン政府の閣僚、革命防衛隊幹部、航空3社を制裁リストに追加した。

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