◎連邦議会は昨年末、公共の場でナチスの敬礼をすること、ナチスのシンボルを展示すること、あるいはそれを売買することを禁じる法案を可決した。
オーストラリア、ビクトリア州の警察官(Getty Images)

オーストラリア・ビクトリア州警察の本部長が12日、ある巡査部長がナチスの敬礼を行ったとして捜査の対象になっていると明らかにし、謝罪した。

それによると、取り調べを受けているのは同州の警察学校に勤務する65歳の女性教官。8日と9日に新入生と同僚の前でナチ敬礼を行い、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)を称賛したという。

本部長は記者会見でユダヤ人コミュニティに謝罪し、この巡査部長は起訴される可能性があると述べた。

また本部長は「この行動は昨年10月7日のガザ地区・ハマスによるイスラエル襲撃事件の犠牲者遺族の悲しみと痛みを悪化させる」と謝罪した。

巡査部長の身元は公表されていない。警察によると、巡査部長は11日に職務停止処分を受け、12日に事情聴取を受けたという。

連邦議会は昨年末、公共の場でナチスの敬礼をすること、ナチスのシンボルを展示すること、あるいはそれを売買することを禁じる法案を可決した。

違反した場合、12か月以下の禁固刑と2万3000豪ドル(約230万円)以下の罰金刑に処される可能性がある。

ビクトリア州は連邦議会が法律を導入する前に、州法でナチ敬礼を禁じていた。

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