◎イスラエル軍のミサイル少なくとも2発が中心部の住宅街に着弾し、コンクリート製の建物2棟が全壊した。
イスラエル軍がレバノン・ベイルート中心部を空爆し、建物2棟が全壊、少なくとも22人が死亡、117人が負傷した。現地メディアが11日に報じた。
それによると、イスラエル軍のミサイル少なくとも2発が中心部の住宅街に着弾し、コンクリート製の建物2棟が全壊したという。
レバノン保健省はこの空爆により、少なくとも22人の死亡を確認したと発表。死者数は増える可能性があるという。負傷者は近くの病院に搬送された。
ガザ紛争とレバノン侵攻がイランを巻き込む戦争に発展するという懸念が高まる中、ラクロワ(Jean-Pierre Lacroix)国連平和活動担当事務次長が10日、安保理でイスラエル軍がレバノン南部の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の駐屯地に発砲し、2人が負傷したと報告。「PKO要員の命と安全がますます危うくなっている」と非難した。
国連のガザ調査団も10日、イスラエル軍がガザの医療施設と医療関係者を意図的に攻撃していると非難。「戦争犯罪」と「人道に対する罪」を犯していると述べた。
ガザの保健当局によると、イスラエル軍による過去24時間の空爆・攻撃により、少なくとも63人が死亡、100人以上が負傷したという。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は10日午後の時点で4万2065人、負傷者は9万7886人となっている。
一方、イスラエル軍は10日、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区のトゥルカレムにドローン攻撃を仕掛け、男性2人を殺害。地元メディアはイスラエル軍が2人の遺体を持ち去ったと伝えている。
それによると、イスラエル軍はこのドローン攻撃後、破壊した車両から武器と弾薬を押収したという。
イスラエルは現在も米国とイランへの対応について協議しているものとみられる。米政府は核関連施設と石油施設への攻撃を支持しないと表明している。