◎ジェイコブ・ハーサントは昨年10月、ビクトリア郡裁判所の外でナチ式敬礼を披露し、アドルフ・ヒトラーを称賛。
オーストラリア・ビクトリア州の裁判所が公共の場でナチスの敬礼を行ったとして、25歳の男に有罪評決を言い渡した。
ジェイコブ・ハーサント(Jacob Hersant)は昨年10月、ビクトリア郡裁判所の外でナチ式敬礼を披露し、アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)を称賛。同州政府が敬礼を違法とする州法を導入してから6日後のことだった。
それから2か月後、連邦議会は公共の場でナチスの敬礼をすること、ナチスのシンボルを展示すること、あるいはそれを売買することを禁じる法案を可決した。
ビクトリア州メルボルンの地方裁判官は被告に有罪評決を下し、政治的コミュニケーションの自由を侵害するという弁護団の主張を退けた。
判決は9日に言い渡される予定。12か月以下の懲役刑と罰金が科される可能性がある。
ニューサウスウェールズ州シドニーでは2022年10月、サッカーの試合中にナチ敬礼を行ったとして、3人の男が罰金刑を受けた。
同州は2022年にナチ敬礼やシンボルを禁じていた。