◎イスラエル軍がレバノン・ベイルートへの空爆を続ける中、パレスチナ・ガザ地区でも戦闘が続いている。
レバノンの過激派ヒズボラがイスラエル北部に向けて数十発のロケット弾を発射した。現地メディアが7日に報じた。
それによると、この攻撃により、レバノン国境から50キロほど離れたイスラエル北部ハイファで少なくとも10人が負傷したという。
イスラエルメディアは軍関係者の話しとして、「防空システムでミサイルを迎撃したが、その破片が地上に降り注ぎ、被害が出た可能性がある」と伝えている。
イスラエル軍がレバノン・ベイルートへの空爆を続ける中、パレスチナ・ガザ地区でも戦闘が続いている。
ガザ当局は6日、中部デイル・アル・バラフのモスクが5日のミサイル攻撃でほぼ全壊し、これまでに26人の死亡を確認、多数の負傷者が出ていると明らかにした。
イスラエル軍は5日の声明で、イスラム組織ハマスがこのモスクと近くの学校に指揮所を設置し、市民を人間の盾にしていたと主張。攻撃を正当化した。
イスラエル軍はベイルート南部への空爆も継続中。国営レバノン通信によると、6日夜の複数の空爆により、数十人が負傷したという。
レバノンではわずか2週間足らずで民間人、医療従事者、ヒズボラ戦闘員を含む少なくとも1400人が死亡。昨年10月以降の死者は2000人を超え、増え続けている。
今月1日にイスラエルがレバノンに侵攻して以来、120万人以上の市民が避難を余儀なくされ、少なくとも40万人が隣国シリアに逃れた。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は6日の時点で4万1870人。負傷者は9万7166人となっている。