◎現場は南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ郊外の集落。4日の大雨で採石場の土砂が住宅地に流れ込んだ。
2024年10月6日/ボスニア・ヘルツェゴビナ南部、採石場の土砂が流れ込んだ地区(AP通信)

ボスニア・ヘルツェゴビナ南部で大雨による大規模な土砂崩れが発生し、少なくとも18人が死亡、数十人が負傷した。地元当局が6日、明らかにした。

現場は南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ郊外の集落。4日の大雨で採石場の土砂が住宅地に流れ込んだ。

現地メディアによると、ボスニアの近隣諸国とEUの救助隊が現場に入り、地元の消防・警察を支援しているという。

EUの執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン(Ursula von der Leyen)委員長はX(旧ツイッター)に声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表した。

土砂崩れに巻き込まれた地区の住民はAP通信の取材に対し、「丘の上にある採石場の岩や瓦礫が流れ込み、すぐ近くの家が跡形もなくなっていた」と語った。

別の住民は「屋根裏部屋で一夜を明かし、5日朝に外に出ると、あたり一面土砂に覆われていた」と語った。

EU救助隊の責任者は6日、現場で記者団の取材に応じ、瓦礫の撤去や捜索活動を支援すると述べた。

当局はこれまでに乳児を含む18人の死亡を確認。少なくとも8人が行方不明になっている。

ボスニアはEU加盟候補国である。

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