◎ガザ紛争は7日で開戦から1年を迎える。パレスチナ側の死者4万1800人超、負傷者は10万人近くに達した。
2024年9月11日/パレスチナ自治区、ガザ地区中部の避難所(Getty Images/AFP通信)

イスラエル軍が5日、パレスチナ・ガザ中心部に新たな避難命令を出した。

現地メディアによると、イスラエル軍は5日朝から中心部の難民キャンプ近くで活動を活発させている。

イスラエル軍は避難勧告の中で、イスラム組織ハマスに対し「大きな力を行使する準備を進めている」と述べ、この地域に身を寄せる数千人に避難を命じた。

ガザ当局によると、5日のイスラエル軍による攻撃で少なくとも37人が死亡、多数の避難民が負傷したという。

ガザ紛争は7日で開戦から1年を迎える。パレスチナ側の死者4万1800人超、負傷者は10万人近くに達した。

イスラエル軍はX(旧ツイッター)に避難勧告と安全なエリアとされる地図を投稿。それによると、同軍は現在、北部と南部を隔てるネツァリム回廊の近くで活動しているとみられる。

イスラエル軍は以前、ネツァリム回廊とその周辺を安全なエリアに指定していた。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者などの話しとして、「イスラエル軍は避難勧告を出す前に、ネツァリム回廊の難民キャンプを砲撃した」と伝えている。

それによると、中部ヌセイラトの難民キャンプでも5日、イスラエル軍が民家を攻撃し、避難していた一家6人が死亡したという。

中部デイル・アル・バラフにある難民キャンプも攻撃を受け、13歳の少年を含む複数人が亡くなったと伝えられている。

イスラエル軍はレバノンの過激派ヒズボラに対する空爆も強化している。ヒズボラは5日、イスラエル領内に向けて約90発のロケット弾を発射した。

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