◎ヘリーンは27日、カテゴリー4の勢力でフロリダ州に上陸。その後勢力を弱めて熱帯低気圧になったが、広い範囲に暴風雨をもたらした。
米南部の広い範囲でハリケーン・へリーンによる被害が拡大し、現地メディアによると、これまでに84人の死亡が確認され、少なくとも73人と連絡が取れなくなっているという。
ノースカロライナ州政府は29日午後、アッシュビルを含む複数の地区で30人の死亡が確認されたと明らかにした。
ABCニュースによると、フロリダ州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州、バージニア州、ジョージア州で84人の死亡が確認され、州兵・警察・消防が24時間体制で捜索活動に当たっているという。
ヘリーンは27日、カテゴリー4の勢力でフロリダ州に上陸。その後勢力を弱めて熱帯低気圧になったが、広い範囲に暴風雨をもたらした。
<ハリケーンの勢力>
▽カテゴリー1:風速 33~44(m/s)
▽カテゴリー2:風速 43~49(m/s)
▽カテゴリー3:風速 50~58(m/s)
▽カテゴリー4:風速 58~70(m/s)
▽カテゴリー5:風速 70~(m/s)
テネシー州では死者は報告されていないものの、ABCによると、ユニコイ郡で少なくとも73人と連絡が取れなくなっているという。
フロリダ州のデサンティス(Ron DeSantis)知事は29日、州内の電力復旧の進捗状況について最新情報を公表した。
それによると、この1日半で230万世帯が復旧し、約10万世帯で停電が続いているという。30日中に完全復旧する見通し。
ホワイトハウスは29日、バイデン(Joe Biden)大統領がヘリーンの被害状況の説明を受けたと声明を出した。
それによると、バイデン氏は今週、他に緊急事態が起きない限り、被災地を訪問する予定だという。
またホワイトハウスは大統領選キャンペーン中のハリス(Kamala Harris)副大統領も可能な限り早く、被災地を訪問する予定と明らかにした。
ハリス氏は政府の対応について連邦緊急事態管理庁(FEMA)から説明を受け、フロリダ州およびジョージア州の知事と電話で話しとしたとしている。
ハリス氏は29日に行われたネバダ州ラスベガスの選挙集会で被災地への連帯を表明。現場で対応に当たる救助隊やボランティアに謝意を示した。