◎パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン、南西部バルチスタン州の山岳地帯(Getty Images)

パキスタン南西部バロチスタン州で28日、正体不明の武装集団が民家を襲撃し、7人が死亡、1人が重傷を負った。国家警察が明らかにした。

それによると、現場は州都クエッタ郊外の地区。東部パンジャブ州出身の出稼ぎ労働者が滞在する民家が襲われたという。

武装した複数人は労働者たちが滞在していた借家に押し入り、銃を乱射。車で逃亡した。

通報を受けた警察と陸軍が現場に急行。その場で7人の死亡を確認した。重傷を負った1人はクエッタの病院に搬送されたという。

陸軍と警察が武装集団を追っている。犯行声明を出した組織は確認されていない。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相はこの事件を非難し、犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生している。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、バルチスタン解放軍(BLA)などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

バルチスタン州で先月25~26日にかけて少なくとも3つのテロ攻撃が発生し、38人が死亡。陸軍はこのテロに関与したとして、21人の反政府勢力を殺害したと報告している。

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