◎国会は今年1月、同法案を全会一致で可決した。
韓国政府は26日、犬肉の生産と販売を禁止する法律の施行に先立ち、犬肉産業への補償計画を発表した。
国会は今年1月、同法案を全会一致で可決した。
この法律は2027年1月に施行される。違反した場合、3年以下の禁固刑に処される可能性がある。
政府は早期に事業を停止した養犬農家に対し、食用犬1匹につき22万5000ウォン(約2万4000円)から最高60万ウォン(約6万6000円)を補償するとしている。
首都ソウル郊外に拠点を置く養犬農家団体は補償金が少なすぎるとして、この提案を拒否。この団体は以前、一匹につき200万ウォン(約22万円)を要求していた。
団体は今週初め、法律の猶予期間を延長し、適切な補償を追加するための法改正を要求した。
国際動物愛護団体「ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル」の韓国事務所は26日、政府の補償計画を歓迎。「これは歴史的な禁止措置の第一歩であり、韓国における犬肉文化を永久に終わらせるものだ」と評価した。
法律は2027年から食用犬の屠殺、繁殖、販売を違法とし、違反した業者や個人に刑事罰を科すとしている。海外から輸入された犬肉を食べても罪には問われない。
韓国では犬肉を食べる習慣が何世紀にもわたって伝えられてきた。しかし、動物愛護を訴える活動家やNGOなどによる反対運動が強まり、若い世代も犬肉を好まなくなったため、犬肉を非合法化するよう求める声が高まっていた。