◎爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。
2024年9月22日/イラン、南ホラサン州、爆発が起きた炭鉱(ロイター通信)

イラン東部・南ホラサン州の炭鉱で発生した爆発について、国営イラン通信(IRNA)は25日、病院で治療を受けていた作業員1人が亡くなったと報じた。これによる、事故の死者は50人となった。

爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。

州の当局者はメタンガスが何らかの理由で漏れ、爆発したという見方を示している。

救助作業は24日に終了、爆発時、坑内では66人が働いていた。負傷した17人のうち9人が入院、うち1人が25日に亡くなった。死因は明らかにされていない。

IRNAによると、亡くなった49人の遺体に爆発による外傷はみられず、爆発前にメタンガスで中毒死した可能性が高いという。

通常、坑内にはガスや一酸化炭素などによる事故を防止するため、換気装置が設置されている。

炭鉱の所有者はコメントを出しておらず、換気や警報システムが設置されていたかどうかは明らかになっていない。

イランの炭鉱では事故が多発している。

北部の炭鉱で昨年発生した爆発事故では6人が死亡。21年5月にも同じ炭鉱で作業員2人が崩落に巻き込まれて死亡したと伝えられている。

北部ゴレスタン州の炭鉱で2017年に発生した爆発事故では43人が死亡。2013年には爆発事故が2件発生し、11人が死亡。2009年にはいくつかの事故で20人が死亡した。

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