◎爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。
2024年9月22日/イラン、南ホラサン州、爆発が起きた炭鉱(ロイター通信)

イラン東部・南ホラサン州の炭鉱で発生した爆発について、国営イラン通信(IRNA)は24日、捜索活動が終了し、49人の死亡が確認されたと報じた。

爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。

州の当局者はメタンガスが何らかの理由で漏れ、爆発したという見方を示している。

当局は22日に51人が死亡、数十人が行方不明と報告していたが、24日にこれを訂正した。

それによると、爆発時、坑内では約70人が働いていたという。

IRNAは当局者の話しとして、「亡くなった49人の遺体に爆発による外傷はみられず、爆発前に中毒死した可能性が高い」と伝えている。

通常、坑内にはガスや一酸化炭素などによる事故を防止するため、換気装置が設置されている。

IRNAによると、炭鉱の所有者はコメントを出しておらず、換気や警報システムが設置されていたかどうかは確認できていないという。

現場で地元ラジオ局の取材に応じた南ホラサン州の州議会議員は、「この鉱山に警報はなく、安全マニュアルすら存在しない」と語った。

また同議員は「坑内で亡くなった鉱夫たちはメタンガスが漏れたことを災害の直前に知り、逃げることすらできなかった」と述べた。

ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、事故原因を究明すると約束している。

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