◎レバノン保健省はこの空爆で少なくとも492人が死亡、1600人以上が負傷したと報告。死亡した492人のうち、35人は子供、58人は女性であった。
2024年9月23日/レバノン南部、イスラエル軍の空爆(AP通信)

イスラエル軍が23日、レバノン南部の広い範囲を空爆し、親イラン組織ヒズボラの施設や拠点1300カ所以上を標的にした。

イスラエル国防軍(IDF)によると、ヒズボラのロケット弾保管庫など、1300カ所以上を空爆したという。

レバノン保健省はこの空爆で少なくとも492人が死亡、1600人以上が負傷したと報告。死亡した492人のうち、35人は子供、58人は女性であった。

IDFはレバノンの首都ベイルートでもヒズボラ拠点への攻撃を開始したとしている。

レバノン国営メディアによると、ベイルート南部の民家にミサイルが着弾し、少なくとも6人が負傷したという。AP通信はヒズボラ当局者の話しとして、「イスラエル軍の標的になった上級司令官は生還した」と伝えている。

イスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は23日の声明で、「我が国は北部国境の安全保障バランスを変えている」と主張した。

またネタニヤフ氏は「イスラエルの方針を明らかにしたい。我々は脅威を待つのではなく、それを予測し、ミサイルで排除する」と述べた。「我々を傷つけようとする者は誰でも、ミサイルの標的になる...」

IDFのハガリ(Daniel Hagari)報道官は国境地帯やその他地域のヒズボラ拠点を攻撃し、さらなる攻撃を計画中であると警告した。

またハガリ氏はヒズボラが軍事目的で使用している施設周辺の住民に対し、「身の安全を守るために、今すぐそれらの施設から離れるべきだ」と述べた。

イスラエルとヒズボラは2006年夏に1ヶ月に及ぶ戦争(レバノン侵攻)を繰り広げた仇敵である。

イスラエルは宿敵イランの支援を受けるヒズボラを国家安全保障の最大の脅威の1つとみなし、秘密裏に核開発を推し進めてきた。

イスラエルは核弾頭(地上発射型ミサイル)を80~100発保有していると推定されるが、その保有を認めたことは一度もない。

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