◎爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。
イラン東部・南ホラサン州の炭鉱で発生した爆発について、国営イラン通信(IRNA)は22日午後、少なくとも51人が死亡、20人以上が負傷し、数十人が行方不明になっている可能性があると報じた。
爆発は21日夜、首都テヘランの南東約540キロに位置する南ホラサン州郊外の炭鉱で発生した。
爆発の原因は明らかになっていないが、IRNAは当局者の話しとして、「2つの区画でメタンガスが噴出、爆発したとみられる」と伝えている。
同州知事は事故発生当時、坑内には69人の作業員がいたと声明を出していた。
しかし、死傷者数は70人を超えており、さらに増える可能性があるようだ。
坑内にいた作業員の正確な数は明らかになっていない。
IRNAは死者数を34人と報じていたが、その後訂正。「これまでに51人の死亡が確認され、20人以上が負傷。さらに赤十字社の責任者は最大24人が行方不明になっている可能性があると報告している」と報じた。
ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領は22日、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
IRNAによると、23日未明の時点で捜索活動は継続中とのこと。
イランの炭鉱でこのような事故は珍しくない。
北部の炭鉱で昨年発生した爆発事故では6人が死亡。21年5月にも同じ炭鉱で作業員2人が崩落に巻き込まれて死亡したと伝えられている。
北部ゴレスタン州の炭鉱で2017年に発生した爆発事故では43人が死亡。2013年には爆発事故が2件発生し、11人が死亡。2009年にはいくつかの事故で20人が死亡した。