◎ケジリワル氏はデリー首都圏の首相を9年以上務めた。
インドの野党・庶民党(AAP)のケジリワル(Arvind Kejriwal)党首が17日、デリー首都圏の首相を辞任した。
ケジリワル氏は与党・インド人民党(BJP)を率いるモディ(Narendra Modi)首相の最大のライバルと目されている。
ケジリワル氏は3月中旬、酒類の販売に関する政策をめぐり、業者から賄賂を受け取った疑いで逮捕され、先週保釈された。現職の州首相が逮捕されたのは初めて。
ケジリワル氏は疑惑を否定している。
野党はケジリワル氏の逮捕を政治的な動機によるものと非難。モディ政権が政敵への嫌がらせと弱体化のために捜査機関を悪用していると主張している。
AAPは17日、ケジリワル氏の後任に教育相のアティシ(Atishi Marlena)氏を指名した。
アティシ氏は43歳。教育、財務、児童福祉省などで実績を上げた。
ケジリワル氏はデリー首都圏の首相を9年以上務めた。
地元メディアによると、ケジリワル氏は声明で、「次期州議会選で有権者が自分を支持した場合のみ、復職する」と述べたという。
ケジリワル氏は州議会に対し、来年2月に予定されている議会選を11月に前倒しするよう要求している。