◎ファイ氏は44歳、今年3月の大統領選で初当選し、アフリカ大陸で最も若い国家元首となった。
セネガルのファイ(Bassirou Diomaye Faye)大統領は12日、サル(Macky Sall)前大統領の政党BBY(ベンノ・ボック・ヤーカール)が多数派を占める議会を解散し、11月17日に議会選を行うと発表した。
ファイ氏は12日夕方のテレビ演説で有権者に対し、「私の政党、セネガル・アフリカ愛国党(PASTEF)はこの議会選で多数派を奪還し、約束した改革を実施する」と語った。
複数の地元メディアが最近行った世論調査によると、PASTEFの支持率はBBYを上回っており、過半数を獲得する可能性が高いという。
BBYは解散を非難。「ファイとPASTEF議員は他政党との協議に応じず、自分たちに都合のよい法案ばかり通したがっている」と主張した。
ファイ氏は44歳、今年3月の大統領選で初当選し、アフリカ大陸で最も若い国家元首となった。
大統領選挙期間中、ファイ氏は汚職を一掃し、外国企業への漁業許可の見直しや、豊富な天然資源から得られる利益を諸外国ではなく国民に還元し、市民の生活水準を向上させると公約に掲げた。
しかし、BBYが多数派を占める議会はファイ氏が求める法案の審議に応じず、当選から6カ月たった今も公約の多くが宙ぶらりんの状態となっている。
ファイ氏は同国の首相であり、同氏を勝利に導いた野党党首ソンコ(Ousmane Sonko)と共に議会を非難してきた。