◎イスラエルとヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境付近で戦闘を続けている。
レバノン南部で2日、イスラエルによる空爆があり、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)の契約社員を含む2人が死亡した。地元当局が明らかにした。
それによると、2人は南部沿岸の町を車で走行中、空爆に巻き込まれたという。2人が乗っていたとされる車は大破した。
レバノン保健省は声援で、「犠牲者の1人は国連PKOと契約している清掃会社の従業員であった」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
UNIFILの報道官は2日、「民間人への攻撃は国際人道法違反である」と声明を出した。
SNSで拡散した動画には黒焦げになった乗用車と2人の遺体が映っていた。
イスラエル軍と対峙する親イラン民兵組織ヒズボラはこの事件に関する声明を出していない。
ヒズボラは通常、イスラエルに戦闘員を殺害された場合、声明を出す。もう1人の身元は不明である。
イスラエルとヒズボラは昨年10月にガザ紛争が始まって以来、国境付近で戦闘を続けている。
イスラエルは7月、ゴラン高原のサッカー場にロケット弾が撃ち込まれ、子供を含む数十人が死傷したことを受け、レバノンの首都ベイルートを空爆。ヒズボラの幹部を殺害した。
ヒズボラはイスラエル軍がガザ地区から撤退し、紛争が終結すれば、イスラエルへの攻撃をやめると主張している。
昨年10月以来、レバノンではイスラエルの攻撃により600人近くが死亡。その大半がヒズボラや同盟組織の戦闘員とみられるが、100人以上の民間人や非戦闘員も死亡している。
イスラエル北部ではヒズボラの攻撃により23人の兵士と26人の民間人が死亡している。